【気象と海象】風力階級とは?船舶免許の風力と波高について詳しく解説

船舶関連

船舶免許を取得しようと思っている方必見!

今回はテストに出てくるのもそうですが、実際に海に出る際に役に立つ、気象と海象について詳しく解説させていただきます。

 

風と気圧

水平方向へ流れる空気を風といって、風は風向風速で表します。

風は、気圧の高い所から低いとこに向かって吹きます。気圧の差が大きくなればなるほど風は強く吹きます。逆に、気圧の差が小さければ小さいほど、風は弱くなります。

 

風向

風向とは、その名の通り風が吹いてくる方向のことをいいます。よく聞く北の風は北から南に向かって吹く風の事です。この辺りは当たり前に感じるかもしれません。

北→北北東→北東→東北東→東、みたいに360度を16等分にして表してあります。

 

風速

風速は「メートル/秒/(m/sec)」で表示されます。またはノット(kt)でも表示されます。

ちなみに、風速とは空気が1秒間に移動する距離になります。

風速も一定で吹いているわけではないので、観測時の前10分間の平均風速のことをいい、平均の最大値を最大風速、瞬間風速の最大値を最大瞬間風速といいます。

 

突風

低気圧が寒冷前線付近の上昇気流によって積乱雲が発達して、強い雨や雷といっしょに突風が発生することがあります。

日本は天気が西から東に変わるため、西から寒冷前線を伴う低気圧が近づくと突風の発生時間帯を予測できます。

 

海陸風

温度差があることによって、気圧差ができ、風が吹き始めるのですが、海陸風は海と陸の温度差によって発生する局地的な風で、日本では日差しの強い夏の沿岸部でよくみられます。

昼間などに暖まりやすい陸上に向かって風が吹き、夜に冷めにくい海上に向かって風が吹きます。

風が入れ替わる時ときにほぼ無風状態になり、朝凪夕凪とも呼ばれます。

風が吹く予報でも朝は風がなかったりしますよね。

 

風力

風力は、気象庁風力階級(ビューフォート風力階級)によって風力0から風力12までの13階級で表されます。

船の大きさやモーターボート、ヨットなどの種別の船体での影響が違ってきますが、小型船舶では、風速が同じでも、風向や周りの地形により海上の状態が変わるので、風力はあくまでも目安として、無理して出航しないことが肝心です。

気象庁風力階級(ビューフォート風力階級)表

風力階級の表を置いておきます。

m/secとノットのことを相当風力といいます。

風力階級相当風力は試験で出てきやすいので覚えておきましょう。

風力
階級
m/secノット陸上海上備考
0.0

0.2
1
未満
静穏、煙は真っすぐに上る。鏡のような海面
0.0

1.5
1

3
風向きは煙がなびくのでわかるが、風見も動き出す。鱗のようなさざ波ができるが、波頭に泡はない。
1.6

3.3
4

6
顔に風を感じる。木の葉が動く。風見も動き出す。小波の小さいもので、まだ短いがはっきりしてくる。波頭は滑らかに見え、砕けていない。
3.4

5.4
7

10
木の葉や細かい小枝が絶えず動く、軽い旗が開く。小波の大きいもので、波頭は砕け始める。泡はガラスのように見える。ところどころ白波が現れることがある。
5.5

7.9
11

16
砂ぼこりが立ち、紙片が舞い上がる。小枝が動く。波の小さいもので、長くなる。白波がかなり多くなる。
8.0

10.7
17

21
葉のある潅木が揺れ始める。池や沼の水面に波頭が立つ。波の中ぐらいのもので、いっそうはっきりして長くなる。白波がたくさん現れる(しぶきを生ずることがある)
10.8

13.8
22

27
大枝が動く。電線が鳴る。傘は差しにくい。波の大きいものができはじめる。いたるところで白く泡だった波頭の範囲がいっそう広くなる(しぶきを生ずることが多い。)
13.9

17.1
28

33
樹木全体が揺れる。風に向かってはは歩きにくい。波はますます大きくなり、波頭が砕けてできた白い泡は、筋を引いて風下に吹き流されれ始める。海上風警報に相当
17.2

20.7
34

40
小枝が折れる。風に向かっては歩けない。大波のやや小さいもので、長さが長くなる。波頭の端は砕けて水煙となり始める。泡は明瞭な筋を引いて風下に吹き流される。海上強風警報に相当
20.8

24.4
41

47
屋根瓦が飛ぶ。人家に被害が出始める。大波。泡が筋を引く。波頭が崩れて逆巻き始める。海上強風警報に相当
1024.5

28.4
48

55
内陸部ではまれ。根こそぎ倒される木が出始める。人家に大きな被害が起こる。のしかかるような大波。白い泡が筋を引いて海面は白く見え、波は激しく崩れて視界が悪くなる。海上暴風警報に相当
1128.5

32.6
56

63
めったに起こらない。広い範囲の被害を伴う。山のような大波。海面は白い泡ですっかり覆われる。波頭は風に吹き飛ばされて水煙となり、視界は悪くなる。海上暴風警報に相当
1232.7
以上
64
以上
被害がさらに甚大になる。大気は泡としぶきに満たされ、海面は完全に白くなる。視界は事情に悪くなる。海上台風警報に相当

 

まとめ

風は風向と風速で表す。

風向は北から時計回りに360度を16等分で表す。

風速はメートル、m/sec、ノットで表す。

気象庁風力階級(ビューフォート風力階級)なる表がある。

 

といった感じで、試験に出てきやすい風力、風向、気圧について書いてみました。

実際に船舶を操船して海上に出る場合にも参考になると思いますので、この記事でもう一度おさらいしてみてはいかがでしょうか!

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