自分のプレジャーボートを欲しいと思われている方は少なくないと思います。
購入前に考えなければならないのが「維持費」。
購入すること自体は簡単ですが、その後の維持を考えた場合、その金額が気になりますよね。
ざっくりではありますが、プレジャーボートの維持費について考えていきます。
※今回は25ftサイズくらいの船外機プレジャーボートを想定しています。
購入前に後悔しないように記事を書いています。
維持の為にやること
維持費といっても維持するためにやることが何個もあるので紹介します。
それぞれに料金が発生するのでチェックしてください。
メンテナンス費用
船は特にメンテナンスが重要になってきます。
①オイル、エレメントの交換(約年1~2回)
エレメントが約2500円、オイルが150馬力で考えると8Lくらいで4L缶が5500円なので×2すると11,000円となります。
ギアオイルなどを考えるともう少し上乗せされます。
②船底清掃(年2回程度)
陸に上げて船底についたフジツボなどを掃除しないと、回転数が下がり、燃費も悪くなります。
陸揚げ料金は場所にもよりますが、かるく見積もって1万~3万かかってくると思います。
故障などの修理費用
故障した場合、マリンメカニックなどに修理を依頼することになりますが、特殊なメカニック作業になるので、料金も少し高めになります。
オーバーヒート関係 ・サーモスタットの交換 ・インペラの交換 ・冷却水の循環しない場合の修理 燃料関係 ・プライマリーポンプの交換 ・燃料フィルターの交換 ・プラグ交換 ・キャブレーターの掃除 その他、破損 ・アノードの劣化 ・スロットルワイヤーの故障 ・プロペラのブッシュの摩耗
このように考えだしたらきりがない…
ざっくり20万と想定します。
船舶検査費用
船舶も車の車検みたいに検査が必要です。
定期検査と中間検査があります。
手数料の料金表
このように、定期検査と中間検査があり、定期検査は5年に1回、中間検査は3年に1回あるので、その手数料がかかります。
25ftですと、5メートル以上、10メートル未満になるので、定期検査が24,300円、中間検査が14,900円となります。
※定員が12人までの場合で計算。
検査は平日に行われるため、立ち合いをどこかに委任する場合は、その委任料金もプラスされます。
港係留料金
これは係留する場所によって料金が様々ですが、僕が住んでいる地域の港で話すと、船の長さが7m~8mの場合(25ft)は一番安い場所で年間「15,000円」ほど。
高い場所で「30,000円」とかなり安くなっています。
マリーナなどに駐艇される場合はこれの10倍以上になりますので、今回は港係留の場合で計算しましょう。
定期的に購入する物
船を綺麗に維持しようとすると、メンテナンスや検査を定期的にやる場合に色々と購入する物があるので紹介します。
①:船底塗料(約10,000円) 定期的に陸揚げして船底のフジツボを落とした後に船底にフジツボなどが付きにくくするために塗る塗料。 ②:信号紅炎(約5,000円) 船舶検査を受けるときに必要な法定備品のひとつ。有効期限があるので定期的に購入する必要がある。 ③:燃料 1L 150円計算で60ℓ使用した場合(9,000円) 船釣りで一日使用した場合の計算で算出しています、使用料はざっくり計算して60L。車と違い燃料はかなり使う
などなど。
ボート保険料
保険料は、「馬力」「定員数」「船の長さ」などで金額が変わってくるので、正確な料金はわかりませんが、150馬力で計算します。
馬力 | 賠償責任保険金額 | 保険料 |
50馬力以下 | 5,000万円 | 8,840円 |
50馬力超 100馬力以下 | 5,000万円 | 13,990円 |
100馬力超 | 5,000万円 | 23,710円 |
調べてみると100馬力超になるので保険料は23,710円となります。
他にも、船体条項や搭乗者傷害危険補償特約などもありますので、こちらも加入すると料金がもっとあがります。
合計をまとめると
船舶検査などがすべて重なった年の維持費で計算します。(故障修理費は除く)
エンジンオイル | 11,000円 | 年1回で計算 |
オイルエレメント | 2,500円 | 年1回で計算 |
船底清掃陸揚げ | 60,000円 | 年2回で計算 |
定期検査 | 24,300円 | その年に検査があると想定 |
港係留費 | 30,000円 | 毎年の係留費 |
定期購入物 | 15,000円 | 塗料、信号紅炎 |
ガソリン | 45,000円 | 年5回出航 |
保険料 | 23,710円 | 年1回 |
合計すると…
¥211,510円となりました。
もちろん、ざっくり計算したので、実際の費用はもっとかかるかと思います。
船を購入前にやることはたくさんあります。係留場所の確保、船舶検査、維持費。
この中でも、今回は維持費をピックアップしてご紹介いたしました。
以上、船の購入を考えている方はこの記事を参考にしていただければ嬉しいです。
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