【夜間航行(夜焚き)】灯火種類と夜間のルール!!

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夏の時期などに、夜焚き(夜間の釣り)でもしようかなと考えることがあるでしょう。しかし、実際に夜間に出航してみると、自分の想像よりはるかに視界が悪いです(真っ暗で見えない)

なので、船舶同士が衝突などしてしまわないよう、お互いの動きを知らせ合うために、灯火や形象物は絶対に必要になります。

灯火は夜間で使用し、形象物は昼間に使います。

 

ξ:この記事で夜間航行のルールなどを解説します:ξ

 

灯火

衝突を防ぐために、航海灯、舷灯で自分と相手の位置関係などを判断する必要があります。

なので、特に夜間に出航する場合は、出港前点検で点灯チェックをしておかないと、海上での事故の原因になりかねません。

 

法定灯火

船舶は、法律で定める『法定灯火を』を日没から日出までの間表示することが定められています。夜間はその決められた灯火以外は使用してはいけません。

以下が使用してはいけない灯火。

①:決まった法定灯火と間違われそうな灯火

②:法定灯火の視認や特性を邪魔する灯火

②:見張りを妨げる灯火

 

視界制限状態における灯火

視界が制限される状態においては、日出から日没までの間であっても『法定灯火』を点けなければなりません。

例えば、霧が発生している場合で視界が悪かったり、雨で回りが見にくい場合は、相手に発見されやすいように点灯しておきましょう。

 

プレジャーボートの灯火パターン(動力船)

夜間航行中の船舶の灯火は船舶のサイズによっても変わってきます。

50メートル以上の船舶の灯火

・前部マスト灯 ・舷灯(右舷左舷灯) ・後部マスト灯 ・船尾灯

このサイズになると、私たちのプレジャーボートよりはるかに大きい船になるので、前部マスト灯と船尾マスト灯があることによって大きさが分かりますね。

50メートル未満の船舶の灯火

・マスト灯 ・舷灯(右舷左舷灯) ・船尾灯

※長さ20メートル未満の船舶は舷灯に代えて、両色灯を掲げても良い。

 

12メートル未満の船舶の灯火

基本的には、皆さんが遊ばれるプレジャーボートはこの辺り。

・白色全周灯(航海灯) ・舷灯 (こちらも両色灯でも良い)

※長さ7メートル未満で最大速力7ノットを超えない動力船は白色全周灯1個でもよい。しかし危険なので、舷灯の掲げることをおすすめします。

 

衝突のおそれのある灯火の見え方

 

画像の番号ごとに説明します。

①:緑の舷灯しか見えない船は、左から右へ移動しています。このように見える船が左前方にあるときは「衝突のおそれ」があります。

あなたの船は保持船ですが、相手が避航するかどうかは注意深く見守りましょう。

②:赤の舷灯しか見えない船は、右から左へ移動しています。このように見える船が右前方にあるときは「衝突のおそれ」があります。

位置の関係で自分の船が避航船となるなら、早めに避航しなければなりません。

③:夜間に自分の船の正面方向に赤と緑の舷灯が両方とも見える船は、前方から自分の船の方に向かってきている「衝突のおそれのある船舶」です。

相手の左舷側を通過するように、自分の船の針路を右に転じて避けましょう。

 

まとめ

動力船同士が横切り関係にあるとき、「赤」は注意、「緑」は進めです。

他船の赤灯(紅灯)を見たら避航し、緑灯を見たら保持船となり、そのまま進むのが原則となります。

しかし、自分がルールを守っていても、相手船がルールを守らず針路を間違った方向に転じる場合があるので、しっかり見て判断しましょう。

ポイント

・夜間は基本的に決められた法定灯火以外を使用してはならない

・視界が悪い場合は、昼間でも法定灯火しなければならない

・船の大きさで法定灯火が変わるが、12m未満は全周灯と舷灯だけでいい

・紅灯だけ見えたら注意、緑灯だけ見えたら保持、両方見えたら相手の左舷方向に避ける

・夜は灯火、昼は形象物

以上となります。

夜の航行は本当に怖いです。夜間に航行したことがない人は、普段昼間に見ている景色だとしても、全く見えません。

今回の記事で、法定灯火を再度学んでもらい、気を付けるとともに、レーダーやGPSを乗せておくことで、より安全な航行ができるでしょう!

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