イカやサバによく寄生しているアニサキス。
お刺身などの生食を食べて発症するのがアニサキス症、実はアニサキスを食べて腹痛、調子が悪くなる原因には二つの種類があるのをご存じでしょうか?
この記事で詳しく解説していきます。
✓アニサキスについて詳しく解説
・①:症状の種類がわかる
・②:予防法を知る
・③:正露丸がアニサキスに効く
・④:治療方法を学ぶ
・⑤:アニサキスが多い魚介類
✓アニサキスの症状には2種類ある
生食でアニサキスを摂取してしまった場合に起こる症状としては、アニサキス症とアニサキスアレルギーの2パターンに分かれます。
①:アニサキス症
アニサキス症の症状としましては、魚介類を生食してから、数時間後に激しい腹痛や嘔吐が起こります。最も多い症状がこのアニサキス症で、胃粘膜にいるだけで無症状の場合もありますが、腸の粘膜に穿入(せんにゅう)すると激しい腹痛、嘔吐などの症状が出始めます。
世界各地でアニサキス症の症状は報告されているが、やっぱり日本やスペインの魚介類の生食が多い国での報告が多いそう。
②:アニサキスアレルギー
魚介類を生食した後、主に蕁麻疹が出る症状です。他にも血圧降下や呼吸不全、意識消失などのアナフィラキシー症状が出た例も報告されているみたいです。
アレルギーの場合は、アニサキスが死んでいても症状が出たりする事があるらしいので、注意が必要です。アニサキスが胃の粘膜に入り込んで、本人は気がつかず(無症状)アレルギーが発症している場合もあります。
✓予防と対策
アニサキス症にいたっては、生きたアニサキスを食べてしまう事で起きるので、アニサキスがいる食べ物を食べないのが一番なのですが、日本人としては食べたいですよね。
アニサキスは、60度で1分以上の加熱してしまえば死にます、その他にも-20度で24時間以上の冷凍してしまえば、害を及ぼすことはなくなります。イカなどは冷凍保存しやすいので、釣ってすぐ食べるより、いったん冷凍保存したほうが安心ですね。
醤油や酢などはアニサキスに効果はなく、アルコールにも強いです。お酒などのアルコール飲料に漬けても平均5.6時間は余裕で生きているそう。
噛んで殺そうとしてもなかなか難しく、ピンポイントで噛んでも魚などの身がクッションになり傷がつかない。
✓正露丸が効く!
ドイツの医学士の論文で正露丸がアニサキス症に非常に効果的だという掲載されました。
正露丸の成分で木クレオソートをいう成分が効くらしく、木クレオソートは腸の正常な動きを止めずに、腸の水分量を調整してお腹の調子を整える効果があります。下痢などの時にも水分量を調整して下痢にならなくしてくれます、そういった木クレオソートの効果がアニサキスの活動などを止め、殺菌してくれるのではないかと言われています。
生食してお腹が痛くなったら正露丸を飲んで様子を見るのも良いかもしれません。
✓治療法はどうするの?
残念ながら、薬などの駆除薬とかは無いみたいです。
なので基本的には内視鏡で胃のアニサキスを取り除く作業になります。内視鏡が届かない場所などにいる場合は取り除けないので痛み止めなので応急処置するそうです。なかなか解決策は無いみたいですね。
しかも腸などに潜り込んで穴をあけた場合は手術することもあるらしいので、やっぱり加熱などの処理をした方がいいですね。
✓アニサキスが多く寄生している魚介類
アニサキスはアジ、サバ、イワシ、サンマ、カツオ、イカなどに多く寄生しています。
多い順としては、サバ→カツオ→サンマ→アジ→イワシの順に多いです、最終宿主がイルカとクジラになるのでやはり捕食される系の魚に多いですね。
カツオにあたるってよく聞きますがアニサキスだったんですね。カツオの藁焼きのたたきなどありますが、少し不安な印象。
勘違いされやすいのがブリなどに寄生しているブリ虫というのがいるのですが、そいつに関してはアニサキス症やアレルギーは起こらないので安心してください。でも見た目が気持ち悪いので取り除いた方がいいでしょう(笑)
ブリ虫については、TSURI HACKさんが詳しく書いていましたので載せておきます。
基本的にアニサキスは内蔵に寄生するので、内臓をしっかり取り除きましょう。それでも身に潜んでいたら食べてしまうので、加熱か冷凍をおすすめします。
最後にまとめます。
✓アニサキス症とアニサキスアレルギーの2パターンがある
✓60度で1分以上の加熱、-20度で24時間以上の冷凍でアニサキスは死ぬ
✓正露丸が効果的
✓醤油、酢、ワサビ、アルコールなどでは死なない
✓駆除薬が無いので内視鏡での取り除きの処置しかない
✓サバ→カツオ→サンマ→アジ→イワシの順に多い、最終宿主がイルカ、クジラのため
といった感じ。
新鮮で美味しい魚がとれる日本だからこそ食べられる魚介類の生食。
しかし、アニサキス症やアニサキスアレルギーになることをしっかり理解して、食べるようにしましょう。どうしても不安な方は、先ほど紹介したアニサキスが多い魚を食べないとは、食べるなら加熱、冷凍処理をしたものを食べるようにしましょう!
ちなみに僕は気を付けながら生食します!
でわ!
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