プレジャーボートを所有している方はいつかは訪れるであろう船の曳航。この記事では曳航方法や、曳航をするうえで気を付けることをまとめました。
ついでに、ウエイクボードなどの曳航(トーイング)について記事を書いていこうと思います。
船を曳航するときに気を付けること
エンジンが故障したりして、自力で走行できなくなった船を曳航する際はこういった事に気を付けましょう。
ロープ長さと太さ
十分な強度のあるロープを用意します。小型のプレジャーボートでしたら14㎜以上はあったほうがいいと思います。
ロープの長さは両船の長さの和の3倍程度にします。
ロープのかけ方
曳航ロープが船体の中心船上にくるようにして、曳航する側はY字や、逆△にしてロープをクリートなどに工夫して取り付ける。
プレジャーボートではクリートが一番強いのでクリートに取り付けることをお勧めします。
船の引っ張り方
ロープを引き始めるときは、最初は緩んでいる状態ですので、プロペラ等に巻かないように気を付けながら低速で引きはじめ、ロープがしっかり張ったら徐々にスピードを上げます。
航行中は常にロープの状態、引いている船の状態を確認しながら、時化ていてロープが跳ね上がったりするような状況の時は、ロープを伸ばして速力を上げましょう。
逆に、視界が霧などで見えずらいときはロープを短くして速力を下げます。
引かれる船の船員
基本的には航行不能で引かれる側の船の船員と荷物は操舵者と見張りを除き、曳航船に移動し、引っ張られる船を軽くします。
お互いに連絡が取れるよう連絡手段は確保しておきましょう。
曳航中の操作
曳航中は小刻みに方向を変更しながら進みます。
引かれる方の船は曳航船が方向を変えた地点に来てから舵を取るようにします。
曳航を終えるとき
曳航が終了するときは、引っ張っている船と衝突したり、プロペラにロープが絡まらないように、徐々にスピードを落としましょう。
みはりと連携しながらやると安心です。
ウエイクボードとうの曳航(トーイング)
遊具等を曳航するときは、これから書くことを注意して遊びましょう。
①:混雑している場所や、浅瀬、障害物が多い所では遊具の曳航は行わない。
②:遊具を引く場合は、引っ張る側の船に専属で見張りを乗船させておく。
③:ウエイクボードなど、遊具等に乗っている人と連絡を取れるようにジャスチャー等の合図をあらかじめ決めておきましょう。
④:曳航中は絶対に急発進、急停止、急旋回など急な操作を行わない。
⑤:スピードが速くなるほどに、横方向にはみ出す幅が大きくなるので、ロープの長さや旋回を考慮して、周囲の安全確認する。
⑥:曳航ロープをプロペラに巻き込まないように気を付ける。
⑦:遊具で遊んでいる人を船内に上げるときは、曳航ロープや遊具がプロペラに巻き込まないように必ずエンジンを停止する。
⑧ウエイクボード、バナナボート等に乗る人には絶対にライフジャケットを着用させる。頭部保護用の着用させましょう。(落水時に備えて)
トーイング時の安全確認参考画像
まとめ
簡単にこの記事の内容をまとめます。
・十分な強度のロープを用意し、ロープの長さは両船の長さの和の3倍程度。
・ロープは基本的にクリートに掛け、曳航する側はY字などに工夫する。
・ゆっくり引きはじめ、ロープが張ったら徐々にスピードを上げる。
・引かれる側は舵を切る人と見張り以外、曳航側の船に移る。
・ウエイクボード等(トーイング)する場合は周囲の安全確認をし、ライフジャケットなどを絶対に着用させる。
・スピードが上がるにつれてプレイヤーが横に広がるので気を付ける。
こんな感じで簡単にまとめました、船舶免許の講習で出てくる内容にもなっています。
実際に曳航する際にも大事なことをまとめていますので、是非この記事を参考にしてみてください!
急に曳航することになる事が多いので、あらかじめ曳航用のロープを作っておくと安心です。
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